リンガル矯正とは

歯の裏側(舌側)に装着する装置です。他人からの見え方を気にせず歯並びを改善することができます。ラビアル矯正とほとんど変わらない治療結果が得られます。
メリット・デメリット

リンガル矯正では裏側に装置を装着するため、唾液の緩衝作用により虫歯になりにくいと言われています。しかし、装置が歯茎に近いため、歯茎に炎症が起こりやすいです。当院では、すべての患者さんに対して毎回クリーニングを行い、磨き方の指導もしっかり行っているため、安心して治療を受けることが可能です。また、治療期間も長くなりやすいリンガル矯正ですが、セルフライゲーションシステムや矯正用アンカースクリューを使用することで最大限短くすることに努めています。
マウスピース型矯正装置も見えづらい装置ではありますが、歯の移動量が大きな場合や苦手な動きがあり、適応できないケースもあります。しかし、リンガル矯正はほとんどの場合に適応できます。固定式の装置のため患者さん自身での管理がほとんど必要ありません。最近では装置の改良も進み小さくなっていますし、違和感にさえ慣れてしまえば、他人に気づかれることなく歯並びの改善が可能なこれ以上の装置はありません。
メリット
- 矯正していることが他人からわからない
- 従来の矯正治療と変わらない治療結果を得ることができる。
- 虫歯になりにくい
デメリット
- 舌の違和感が大きい。
- ケースによっては治療期間が長くなることがある。
- 費用が高めである。
症例
症例1
叢生
| 主訴 | 歯の凸凹、前歯の見え方 |
|---|---|
| 年齢 | 20代女性 |
| 診断 | 叢生 |
| 治療 | 非抜歯 |
| 装置 | 上下舌側矯正 |
| 装置装着期間 | 11ヶ月 |
| リスク | 歯肉退縮、歯根吸収 |
| 費用 | (装置料・技術料)¥1,150,000 ※保定装置含む (処置料)¥8,000×13回 |


症例2
上顎前突
| 主訴 | 出っ歯、横顔 |
|---|---|
| 年齢 | 20代女性 |
| 診断 | 骨格性上顎前突 |
| 治療 | 上顎両側第一小臼歯抜歯 |
| 装置 | ハーフリンガル矯正 |
| 装置装着期間 | 1年9ヶ月 |
| リスク | 歯肉退縮、歯根吸収 |
| 費用 | (装置料・技術料)¥950,000 ※保定装置、アンカースクリュー含む (処置料)¥7,000×22回 |

