大人の矯正治療とは
主に顎骨の成長による変化がないと判断される場合に行う矯正治療のことです。顎骨の成長を利用できないため、歯自体の移動を正確に行い目標を達成するための専門的な技術と知識が必要となります。
矯正治療をうけるメリット
成人矯正とも言われ、主に顎骨の成長による変化がないと判断される場合に行う矯正治療のことです。歯が並んでいる骨(土台)が完成しているため、歯自体の移動を正確に行う専門的な技術と知識が必要となります。
治療によってもたらされるものは、キレイな歯並びや顔貌などの審美的なものだけではありません。清掃性の向上によって虫歯や歯周病になりにくくなる、咀嚼や発音などの機能的な問題も改善します。さらには、口元を隠さず自信をもって笑うことができるという心理的な効果は社会においても非常に大きなメリットです。
対象年齢
年齢に制限はありません。歯の周りの組織の健康状態にもよりますが、どなたでも矯正治療を受けることができます。
装置の紹介
矯正治療は装置によって診断が変わるようなことはありません(限界を超えた動きはできません)が、当院では患者さんのニーズに応えるため様々な装置をご用意しています。それぞれの装置の特徴を表に示します。詳しくは各ページで紹介しています。
装置の特徴一覧
見た目 | 歯の コントロール |
費用 | 違和感 | 磨きやすさ | |
---|---|---|---|---|---|
ラビアル矯正 | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
リンガル矯正(舌側矯正) | ◎ | ◎ | △ | △ | △ |
ハーフリンガル 矯正 |
◯ | ◎ | ◯ | △ | △ |
マウスピース型 装置の矯正(インビザライン) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ |
部分矯正 | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
01ラビアル矯正
歯の表側に装着する装置です。いわゆるスタンダードな矯正装置です。直接歯面に接着するブラケットと、さまざまな種類のワイヤーによって3次元的な歯の移動を可能にします。
長い歴史があり、技術も時代とともに進歩してきました。全ての症例に対応し、非常に細かい歯のコントロールが可能なので良好な治療結果が得られます。
デメリットとしては、表側に装置を装着するため、他人から見えるということです。それを除けばこれ以上の治療結果を得られる装置はありません。
当院では全ての患者さんに前歯には白いセラミックブラケットを使用していますので、目立つのが嫌だという患者さんでも料金的にも安心して治療が受けられます。また、セルフライゲーションシステムという装置の導入しております。
02リンガル矯正(舌側矯正)
歯の裏側(舌側)に装着する装置です。他人からの見え方を気にせず歯並びを改善することができます。専門的な知識と技術を特に必要とするため研鑽を積んだ矯正医でないと行うことはできません。舌の違和感が大きい、発音に影響がある、症例によっては治療期間が長くなることがあるなどのデメリットがありますが、ラビアル矯正とほとんど変わらない治療結果が得られます。
03マウスピース型装置の矯正(インビザライン)
透明なマウスピース型の矯正装置。デジタル技術により、歯の移動量を正確に計算して移動を行います。現在、欧米では主流の矯正装置であり、手技が確立されつつあります。ただし、歯科医師であれば誰しも簡単にオーダーできてしまうため、限界を超えた目標を設定し問題になるケースが増えているようです。審美的で痛みも少ないため、専門的に学んだ矯正医のもとで使用することで非常に良好な結果をもたらす装置です。
デメリットとしては、歯の移動距離が大きい症例や、歯のねじれをとるような動きが苦手です。そのため、当院では、マウスピースが苦手な動きのみを従来の矯正装置で補うことで、期間を短縮できる場合は、そちらの方法も提示しております。その治療法を選択した場合でも、追加の費用などはかかりません。
※ インビザラインは、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象 とする医薬品副作用被 害救済制度の対象外 となる場合があります。
04部分矯正
特定の歯だけを動かす矯正治療です。歯並びによっては全体的な矯正でないと、良好な結果が得られない場合があります。
部分的に装置をつけ治療を行うためリーズナブルで、短期間で治療が終わるケースが多いです。