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2019年7月24日

矯正用アンカースクリューによる治療期間の短縮


立川矯正歯科 

矯正用アンカースクリュー

矯正用アンカースクリューとは、矯正で使用する小さなネジのことです。の中のピアスのようなものですが、歯列矯正においては革命と言っても過言ではありません。どのようなことができるようになり、どんなメリットがあるのかを解説していきます。

 

従来では難しかったことを可能にした。

 

・歯を全くうごかさない。

矯正治療で難しいのは、歯を動かすことではなく、歯を動かさないことです。例えば、前歯を舌側に動かしたい場合には奥歯が前に動いてもらっては困ります。これまでの矯正治療ではどうしても歯と歯の引っ張り合いで歯を動かす必要があったため、奥歯を固定しておくことはヘッドギアや顎間ゴムといった補助装置に頼らざるを得ませんでした(それでも全くうごかさないことはほぼ不可能でした)。しかし、アンカースクリューは骨を支持とするため、絶対的な固定源として使えます。そのため動かしたくない歯を全く動かさず矯正することが可能となりました。

 

・歯列後方への歯の移動

従来の矯正治療では、補助装置を必ず使用するため、患者さんの協力が必須でした。それでいて、後方に動かすには2mmほど動かすだけでも早くて半年ほどの期間が必要でした。しかし、アンカースクリューを使うことで、患者さんの負担なく後方への短期間での移動を可能にしました。

 

・ 垂直方向への歯の移動

従来の矯正では難しかった、垂直方向への歯の移動を可能にしました。具体的には、従来であれば手術の適応となったであろうケースもアンカースクリューによって回避することが可能になりました。前歯の歯茎の見え方(ガミースマイル)の改善や、大臼歯を圧下することで、下顎骨自体に反時計回りの回転を加え、開咬や下顎の後方位を改善することが可能になりました。

 

・先天欠如、欠損部への移動

最近の傾向として、永久歯が先天的に欠如していることがあります。また、虫歯や歯周病によって欠損してしまった部位は、インプラントや義歯などで補うこと(補綴処置)が必要でした。しかし、アンカースクリューの登場により、欠損部に歯を移動させる範囲が拡がり、補綴しなくても良い場合が増えました。

 

・期間の短縮

歯の動くスピードというのは、生体の機能を利用しているため、装置がどんなに進歩しようと変わるわけではありません。しかし、アンカースクリューを使うことで全体的な期間を短くすることができるようになりました。それは、多くの歯を一度に動かせるようになったからです。今までの矯正治療では矯正治療では、歯を固定源とするため、目標達成のためには段階をふんで歯を動かしていく必要がありました。それが必要なくなり歯列全体の移動が可能となったため、治療期間を短くすることができるのです。

 

まとめ

 矯正におけるアンカースクリューは、高い目標設定と目標達成を可能にし、治療期間の短縮をも可能にします。これは患者さんにとって非常にメリットが高い装置であると言えます。

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子どもの矯正治療をする時期は顎の成長、乳歯から永久歯への生え変わりというイベントがあります。成長という不確定な要素があるため、子供の矯正治療こそ正確な診断を要求されます。

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