インビザラインにはライトパッケージ(invisalign lite)というものが用意されているが、適応症例などはドクターの判断にゆだねられている。当院における基準を踏まえ、どういう場合はライトパッケージで可能であり、どういう場合がインビザラインのフルパッケージでないとならないのか、その違いを解説していく。
invisalign liteとは?
軽度の症例に適応できるマウスピースでの矯正治療である。
その分料金が安価であるが、いくつかの制約がある。
invisalign liteの制約
①追加アライナーは2回まで
通常のパッケージでは、計画との相違が出た場合などは何度でも追加アライナーをオーダーすることが可能であるであるが、ライトパッケージでは2回まででありそれ以降は追加料金がかかる。
②アライナーは14枚以内
通常のパッケージでは、何枚でも計画が可能であり、抜歯や遠心移動などのアライナーが多く必要な場合にも対応できるが、ライトパッケージでは14枚以内に治るような軽度な症例にしか対応できない。
また追加アライナーの注文は治療開始日より3年以内である(通常5年以内)。
③最初に立てた目標を変更することができない
通常のパッケージでは、途中で目標設定の変更が可能であるが、ライトパッケージでは目標の変更ができず、顎の位置が変化した場合や、前歯の位置をもっと舌側移動させたい場合などには対応できない。
適応症例
およそ前歯部に限局した部分矯正などは、インビザラインライトで可能なことが多い。
まとめ
インビザラインライト(invisalign lite) のと通常のパッケージとの違いは患者さんにとってみれば、安価であることがメリットとなる。
しかし、制約が多いため担当ドクターと相談し可能かどうか判断することが重要である。