空隙歯列・すきっぱとは

歯と歯の間に隙間がある状態で、全体的に隙間がある場合や、特定の場所だけに隙間がある場合があります。特に上の真ん中の前歯二本の間に隙間がある状態は「正中離開」と呼ばれます。
乳歯から永久歯への生え変わり時期に見られる一時的な隙間は生理的なものですが、成長しても隙間が残っている場合は、審美性や機能性の面から治療が必要な不正咬合と診断されます [叢生, p.336; 歯科矯正学辞典, p.382]。
空隙歯列・すきっぱの原因

顎のサイズに対して歯のサイズが小さすぎる「矮小歯」や、先天的に歯の本数が足りない「欠損歯」が主な原因です。
また、骨格的に顎が大きすぎる場合や、舌が大きくて内側から歯を常に押している癖がある場合も隙間が生じます。
正中離開については、上唇小帯の異常発達が前歯の間に割り込んでいることや、過剰歯が骨の中に埋まっていることが原因となるケースも多くあります [叢生, p.337; 歯科矯正学辞典, p.382]。
空隙歯列・すきっぱを放置するリスク

歯の間に隙間があるため、発音時に空気が漏れてサ行などが発音しにくくなります。
また、食事の際に食べかすが隙間に詰まりやすく、歯茎を直接傷つけたり、そこから細菌が繁殖して歯周病を進行させたりする原因となります。
審美的にも、笑った時に隙間が目立つことが強いコンプレックスになる人が多く、社会的・心理的な影響を考慮して治療を希望される方が多い疾患です [叢生, p.342; 歯科矯正学辞典, p.382]。
空隙歯列・すきっぱの治療とは

矯正治療によって歯を移動させ、隙間を寄せて閉じます。
マルチブラケット装置が一般的ですが、軽度の場合はマウスピース矯正でも治療可能です。
歯のサイズ自体が極端に小さい場合は、矯正後に補綴治療(被せ物)を併用して歯の形を整えることもあります。上唇小帯が原因の場合は、装置を付ける前に切除術を行うこともあります。
また、保定をしっかり行わないと再発しやすい傾向があります [叢生, p.339; わかる矯正歯科治療, p.6]。