過蓋咬合(かがいこうごう)

DEEPBITE

過蓋咬合とは

上下の歯を噛み合わせた時に、上の前歯が下の前歯に深く被さり、下の前歯がほとんど見えなくなっている状態を指し、「ディープバイト」とも呼ばれます。

正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯を2〜3ミリ程度覆っていますが、過蓋咬合では下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎に直接当たってしまうほど深い場合があります。

垂直的な噛み合わせの異常として分類されます [わかる矯正歯科治療, p.132; 矯正治療後の咬合の安定性と保定, p.56]。

過蓋咬合の原因

骨格的な要因としては、顔の下半分の高さが短い成長パターンを持つ場合に多く見られます。

歯の要因としては、奥歯が十分に萌出していない(高さが足りない)、あるいは下の前歯が伸びすぎていることが原因です。

また、上顎前突を伴っている場合、下の前歯が上の前歯と接触しないため、接触するまで伸び続けてしまい、結果として噛み合わせが深くなるという二次的な要因も存在します [わかる矯正歯科治療, p.132; 矯正治療後の咬合の安定性と保定, p.56]。

過蓋咬合を放置するリスク

下の前歯が上の前歯の裏側の歯茎を突き刺し、炎症を起こすことがあります。

また、噛み合わせの力が前歯に集中しやすいため、上の前歯がより前方に押し出されて出っ歯が悪化したり、下の前歯の先端が激しく摩耗したりします。

さらに、下顎の動きが制限されることで顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクが高い疾患でもあります。

将来的に入れ歯等が必要な際、治療が難しくなることもあります [わかる矯正歯科治療, p.132; 矯正治療後の咬合の安定性と保定, p.56]。

過蓋咬合の治療とは

「バイトプレート」などの装置を用いて、垂直的な噛み合わせを調整します。

具体的には、前歯を歯茎の方へ沈める(圧下)、または奥歯を引っ張り出す(挺出)ことで、適切な被蓋を確立します。

成人の重症例ではアンカースクリューを使用して前歯を圧下させる方法が非常に効果的です。治療により下顎の動きがスムーズになり、顎関節症の症状が改善することも多くあります [わかる矯正歯科治療, p.132; 矯正治療後の咬合の安定性と保定, p.56, 62]。

初診相談とは?

子どもの矯正治療をする時期は顎の成長、乳歯から永久歯への生え変わりというイベントがあります。成長という不確定な要素があるため、子供の矯正治療こそ正確な診断を要求されます。

初診相談について

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