ガミースマイルとは

笑った時に上の歯茎が過剰(一般的に3mm以上)に露出してしまう状態を指します。
病気ではありませんが、口元の美しさを損なうと感じ、コンプレックスを抱く方が非常に多い症状です。
笑う時に手で口を隠す癖がついてしまったり、思い切り笑うことをためらったりするなど、心理面に大きな影響を及ぼすことがあります。
近年、治療を希望される方が増えている分野です [わかる矯正歯科治療, p.164; MIAを用いた矯正歯科治療, p.104]。
ガミースマイルの原因

主な原因には3つのタイプがあります。
1つ目は骨格性の要因で、上顎の骨が垂直方向に長すぎる場合。
2つ目は唇の要因で、上唇が短かったり、笑う時に唇を引き上げる筋肉が強すぎたりする場合。
3つ目は歯と歯茎の要因で、歯の萌出が不十分で歯冠が短く、歯茎が歯を多く覆いすぎている場合です。
これらが複合的に絡み合っていることも少なくありません [わかる矯正歯科治療, p.164; MIAを用いた矯正歯科治療, p.104]。
ガミースマイルを放置するリスク

身体的な健康への直接的なリスクは低いですが、精神的な影響が大きいです。
見た目へのコンプレックスから、笑顔に自信が持てず、対人関係において消極的になる可能性があります。
また、上顎が長いタイプでは、口が閉じにくいため口呼吸になりやすく、それによって口腔内が乾燥し、歯周病や口臭の原因となるリスクを伴います。長期的には、歯肉炎を起こしやすい傾向もあります [わかる矯正歯科治療, p.164; MIAを用いた矯正歯科治療, p.104]。
ガミースマイルの治療とは

原因に合わせて適切な治療法を選択します。
骨格的な問題には、アンカースクリューを用いて上の前歯を上方へ沈める(圧下)矯正が非常に効果的です。重症例では外科手術で上顎を上方に移動させます。
唇の筋肉が原因の場合はボトックス注射等、歯茎の被りすぎには歯冠長延長術(歯肉形成)という処置が行われます。
これらを組み合わせることで、自然で美しい笑顔を獲得できます [MIAを用いた矯正歯科治療, p.104, 107]。